2023年6月26日、8月より営業開始する「宇都宮ライトレール」を少しだけ見学しに、JR宇都宮駅東口へと向かいました。
日本国内では75年ぶりに新規開業する路面電車路線。
もっというと新方式のライトレール方式では日本初の新規開業です。
目次
顔を拝むまで
JR宇都宮駅東口を起点とする当路線。
東西自由通路に、ホームへと下るエレベーターがすでに設置されています。
案内板の文字は隠されているようです。
見えた!!
横から見ると、駅名板、サイン類、床と点字ブロック、そして車両、全て黄色と黒を基調にまとまった色使いになっています。統一感があって美しい!
車体が纏った艶のある黒が締まってます。
先頭車両付近では宇都宮の名物が写真パネルとして掲示されています。
カクテル、大谷石、宇都宮ブレックス(バスケ)、宇都宮ブリッツェン(ロードレース)、ジャズ、そして餃子。なんかこの10年ちょっとで一気に名物が増えた気が。
後ろからチラッ
この車両、愛称は「ライトライン」。全国トップクラスに雷が多い「雷都宇都宮」にかかっているとのこと。一番の名物は雷かも?
ちなみに型番は「HU300形」といいます。
「H(芳賀)U(宇都宮)3(両編成)00」という意味ですね。
これは1両や2両が将来出てくることも想定しているんじゃ…?妄想が膨らみます。
先頭付近からは、ライトライン越しにJRの車両が見えます。
この日は留置線にE531系(左)と651系(真ん中)が。
E531系は2020年より東北本線黒磯~新白河で運用されるようになりました。
651系は3月に「草津」「あかぎ」の定期運用を離脱したばかりです。
主戦場が常磐線(E531系)と上越・吾妻線(651系)なのもあってさながら「北関東の鉄道見本市」と化しています。
…いい。すごくいい。
垢抜けた東口
一体的に整備された宇都宮駅東口エリア。数年前までだだっ広い駐車場と餃子の「みんみん」の店舗があっただけの、殺風景な場所だったんですが…
垢抜けてもーて。
目玉の商業施設、Utsunomiya Terrace(宇都宮テラス)。
ご覧の通りいろんなテナントが入ります。さらにはドイツの自動車電装品メーカー「BOSCH(ボッシュ)」の拠点も構えているようです。
前述にも関連しますが、周辺はサインボードを含めて黄色基調で統一されています。施設の名前も「ライト」づくし。
ライトレールから「雷都」にかけたことで、鉄道を越えた世界観が形成しやすかったんだろうなぁ。上手な連想です。
停留所の横に新しい石像が。
江戸時代に活躍した宇都宮出身の横綱、明石志賀之助という人だそうです。
身長221cm、体重225kgという超巨漢。人権しかない(全員人権はある)
脱線事故、覚えてる?
昨年11月にライトラインの試験が開始された直後、脱線事故を起こしたのを覚えてらっしゃいますか。
あの事故の現場が、宇都宮駅東口を出てすぐの急カーブ。
事故の原因が専門家により解明され、その詳細と対策が宇都宮市公式ホームページより発表されました。
報告によれば、カーブにおける車輪の外輪と内輪の高低差である「カント」(道路で言う「バンク」)が原因の一つであり、カントをなくす工事が実施されたそうです。
鉄オタとしては「遠心力による脱線を防ぐための仕組みがカント」という認識があったので、そのカントが原因で脱線したのは意外でした。
そして同時に、カーブの部分のみレールの幅も本来の1,067mm→1,058mmに調整されたとのこと。
よーーーーく見てたんですけど、わかりませんでした笑
新しい線路を確認するかのように、列車はゆっくりと発車していきました…またね
おわりに
今宇都宮の街はライトライン一色、正確には黄色と黒の二色です。
そしてブレックスも黄色と黒に近い紺です。
いつかライトラインに1編成だけ微妙に色味の違うブレックス車両が走ってくれると面白そうですね。
宇都宮の生活に馴染んで、日常になるライトラインが楽しみです。
※追記:657系→651系に修正しました(2023/6/27 20:44)
※追記:文章の一部を読みやすい文体に若干修正しました(2023/6/29/20:17)
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